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小さな男の子と白いワンちゃんのお話

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大好きな大好きな白いワンちゃんが星になったとき
小さな男の子は声をあげて泣きました

おっきな愛を感じたことも
これでワンちゃんの身体がラクになったことも
小さい男の子なりに分かっていたんです

それでも
大きな声で泣いたんです

ワンちゃんがお星様になる時に 抱っこしていてあげたかったと・・・
それはそれは後悔して泣いたんです


そんな男の子に一通の手紙がきました

『ワンちゃんは今の身体で奇跡を起こすのではなく、元気な身体になって
必ず小さな男のもとへ戻ることを神さまと約束したの。
ワンちゃんはそれを とてもとても楽しみにして星になっていきましたよ☆
待っていてあげてね』


男の子はその手紙を信じ




と待ちました


そして
ある日、小さな男の子は白い子犬と出会いました
『おかえり』
男の子はまた泣きました
嬉しくて嬉しくて泣きました


小さな男の子と白い子犬は今、幸せに暮らしています


けれどもある時
小さな男の子は 星になったワンちゃんの存在を感じたんです
空から感じたんです
ワンちゃんの呼ぶ声は足元から・・・
そこには白い子犬がしっぽを振っていて

男の子は不思議に思いました
『お空にも、まだワンちゃんいるの?
白い子犬として生まれ変わったんじゃないの?
お空にも・・・ここにも・・・?どうして???』


小さな男の子は 動物が大好きなお姉さんに聞きました

お姉さんは動物とお話しする学校に行っていて
こんな話をしてくれました
『もし魂が100としたら、そのうちの何パーセントかが生命として降り
て来て 残りの何パーセントは魂のままお空に残ってることもあるそ
うですよ。とても珍しいことだけどね。』


小さな男の子は微笑んでいます
白い子犬を抱きしめ 空を見上げ
星になったワンちゃんの名前を呼びながら・・・
by purela2005 | 2011-10-15 20:38 | 小さな僕の詩
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